UCHI海ASOBI 

ASOBIをせんとや生まれけむ、
      たわぶれせんとや生まれけん、

 大村湾の静かな浦の、小さな催しのご案内。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
寂しさのワケ・・・ 22:00
0


    見事な網掛け技術!



    同じ作家さんのタンブラー。
    ビールが様になります♡

    以前このブログでもご紹介した、吹きガラスの第一人者、『舩木倭帆(フナキシズホ)』さんのお弟子さん『村松学(ムラマツマナブ)』さんの作品です。
    現在は8年前に独立されていて、『カンナガラス工房』を立ち上げてご活躍中です。


    私がコツコツ集めて来た『舩木倭帆』さんのワイングラスが、以前にもアップした上の写真。
    真ん中のデキャンタは『村松学』さん。
    ワイングラスはこのあと3つ増やしています。

    この作家さん達との出会いの場をくださったのが『棚倉(たなくら)』さんという長崎の小さな民芸品店でした。

    舩木さんだけではなく、70歳を過ぎて、今またヨーロッパで注目されている『柚木紗弥郎(ユノキサミロウ)』さんとの出会いも『棚倉』さんで。
    その他にもたくさんの民芸品や作家さんとの出会いをいただきました。

    その棚倉さんから・・・
    しばらくご無沙汰しているうちに、10月末に閉店された旨の寂しいお知らせが届いたのです。

    たくさんの日本の手仕事の素晴らしさを教えてくださった『棚倉』の店主さんには、本当に心から感謝しています。
    とても寂しく残念なことですが、店主さんに教えていただいた様々なことを胸に、これまでにいただいた作品達を大事にしながら暮らしたいと思っています。

    棚倉さんで出会った作品の中から、普段の生活で活躍している食器類を少しご紹介させていただきます。


    天ぷらの取り皿に・・・と思って購入しましたが、小さなおつまみセットを作ってみたりしてもサマになりました。
    楽しんで使っています。


    こちらは30センチ以上くらいの角皿。
    これはオードブルに大活躍です!

    デザインするような遊び心で豆皿やガラスの器などを乗せてみたり、高低差をつけてみたり・・・。
    食のイベントを楽しくする必須アイテムです。


    シルエットと色合いに魅かれました。
    大きめの木の茶托と組み合わせることが多いのですが。


    普段使いのマグカップ。
    使いやすいので毎日のように登場しています。



    食器棚という限られた空間の中だけでも、『棚倉』さんが私に与えてくれた影響の大きさをあらためて思い知る私です。

    本当に寂しくなります・・・。


     
    | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
    花瓶もいつのまにかレトロに・・・ 22:14
    0

      佐賀県嬉野にある窯「琥山(コザン)」さんの昔の作品。
      このこってり感が家の中の「和」と「洋」の雰囲気のつなぎ役として活躍してくれます。 

      お花を生けて写すべきでしたネ。
      そのほうがこの花瓶の魅力がもっと出せたのに・・・。

      今はあじさいを生けています。

      本当は「ガクアジサイ」が好きなのですがウチの庭のあじさいはそうではないので、完全に咲ききらないほんのり色づき始めた頃の小振りのものを選びます。

      完全に開ききってガッツリ色づくと、雨でかすんだ景色の中ではあの強烈な個性のバランスがとれて良いのかもしれませんが、部屋に飾るには興ざめしてしまうほどに主張が強すぎるのです。
      やっぱり「ガクアジサイ」くらいの控えめさが好き・・・。



      これもレトロ!
      結構大きめの花瓶です。

      形も色柄も上下の余白の加減も好きです。
      手放すつもりでしたがなんとなく手元に残してしまいました。



      こんな北欧チックな可愛いキューブ形のものも。
      色は違いますが、ムーミンママのエプロンを連想させます。

      水を張って、庭で採ったハーブや野草の仮置き容器としてキッチンに置いています。
      先日は吸い物用に摘んで来た「つる菜」を入れていました。

      スプラウトを生やしてみても可愛いかもしれませんネ!
      キッチンの小さな畑のように。



      たまたま出会って心惹かれたこの花瓶たち、すべて「琥山」さんの作品です。
      詳しいことは分かりませんが、これらは今よりずっと昔の作品。
      現代の作風はまたずいぶん違うのでしょう・・・。

      「琥山」窯さんの歴史の中の、あるほんの一時期に交差するように、私の目に留まって偶然集まったこれらの作品たち。
      こういう時空を超えた出会いを楽しめるのも「古いものたち」と触れ合うことの魅力のひとつ。

      その「モノ」を「使う」ことではなく「集める」ことに没頭するようなことにだけはなりたくないので、私にはのれんをほんの少しだけ持ち上げて覗いてみる程度に「知る」のが心地いい・・・。

      つくづく、マニアにはなれない体質なのです。










      | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
      ついつい集めてしまうレトロガラス瓶 07:21
      0


        まずシルエットが好き!

        そして驚きの薄さ、軽さ!
        小さな気泡が入っていたりして、決して現代のガラスほどの精巧さはないのにこの薄さは「職人技」ということなのでしょう。
        もちろんその「精巧過ぎない」ところが「味」で「魅力」ですが・・・。



        フタも凝っています。
        可愛い!

        パッキンなんてついていないので、ガラスのフタは隙間なく収まるように作られています。



        そしてこういうマーク?も素敵!

        きっと輸入するよりも日本で作ったほうが効率(人件費とか)がよかった時代の貴重な「MADE IN JAPAN」。

        安く売ってあるのを見掛けるとついつい買ってしまいます。
        今のところひとつも同じものに行き当たらないのでついつい手放したくなくなって家の中のあちこちに。

        やっぱり時代をまとったモノたちには独特のあたたかみがあって心がなごみますね。





         
        | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
        久しぶりにうつわのお買い物 00:11
        0

          ちょっと前に長与の骨董屋「小間物商 ちどり屋」さんがまなび野でイベントをされていたのでお邪魔しました。

          漆塗りの蓋付きの碗と豆皿を購入。

          「上質な・・・」というランクの塗りではありませんが、形が好きで大きさもちょうど良く、鶴の絵もシンプルで好みでした。
          気兼ねなく使える感じが嬉しい!

          なにしろお値段が!!!
          350円!

          三回くらい聞き直して確認し、八ついただきました。

          「どうしてそんなに安くされたんですか?」
          と、思わず聞いてしまったら、店主さん曰く「また仕舞い込んでしまうくらいなら好きな方に使ってもらった方がいいんです」とのこと。

          特に漆塗りのものなどは手入れや管理に気遣いが必要なもの。
          好きで大事に使っている人達の手を渡って行くことでしか生き残れません。

          私がいつか手放す時にも好きで受け取ってくれる方に上手に引き継げるといいな〜。
          それまで大事に使ってイイ状態で引き継ぎたいな〜。

          と、神妙な気持ちになったのでした。

          右の豆皿は一目惚れ。
          実物はもっとカワイイんですよ。



          松葉の素朴なデザインがカワイイ蓋付き湯のみ。
          こちらは中通りで。
          状態が良いものは3つしかありませんでした。

          シルエットがお気に入りです。

          ちょこっとお菓子を入れてお茶のお供に出したり(ウチでの湯のみは気さくに「そばチョコ」なので、見た目もカブりません)、デザートを入れて出してみたり・・・。


          器を購入する時には「欲しい気持ち」が先に立ち、ついつい都合が良いように用途を次々と想像してしまいます。

          結局は思っていたほど出番がないものもありますが、実際に「ほ〜らね!イイでしょ!」と、心の中でニタリとできるような使い方が出来た時の喜びは、買って帰って包みを開く時と同じくらいに嬉しい興奮です。


          八つのお椀が入った木箱を抱えて帰った時のパートナーのあきれ顔もナンノソノ!
          女子には本能として『買い物欲』が生まれつき備わっているのだから仕方がないんだもんね〜(ニタリ!)!




           
          | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
          波佐見の陶器市にて・・・ 18:48
          0



            「京千」さんで箸置きGET!
            ちょっとマンガちっくだけど(笑)、ディスプレイ兼ねて季節ごとに食器棚のすきまに置いてみようかと・・・・。





            梅雨はなかなか好きになれないけれど・・・
            雨の日に似合うものを集めて行くと、「こんな日もいいなあ・・・」と思えるようになるはず。

            雨の日の出勤にグチグチ文句を云う私に、「ちょっと奮発してでも明るい色のお気に入りの傘を買いなさい。雨の日もイヤじゃなくなるらしいよ!」と母からアドバイスがあり、数年前に買った(←珍しく失くしていない)傘は、大きなトラ猫が鉄塔によじ登っていて、バックには青空が広がっているちょっと大きめの傘。
            そんなことを思い出しながら手に取った豆皿です。

            さすがは陶器市!そして掘り出し物の女王、私!!
            『50円』コーナーで見つけちゃいました。
            やっほ〜い!!!

            しかしどちらかというと不二家のパラソルチョコを連想してしまいますね。
            昔、母がハマっていた時期がありました。
            彼女はチロルチョコにハマった時代もあって、その時にはなんと箱買いしていました。
            まだ10円の時代だったなあ・・・。





            メイン会場の片隅の、人が少ないブースの箱の中からはこんなユーモアのあるものも発見!
            裏には普通に渋い窯元のしるしもあって、実際にはふざけて作ったワケでも、S川急便のオリジナルグッズというワケでもなさそうでした。


            最近は特に器が足りなくて困っている状況ではないし、最初から探す目線ではないせいか、ますます好みの器に出会えなくて、陶器市では「掘り出しモノGETごっこ」に没頭してしまいます。

            とはいえ、家に帰ってから戦利品を並べて「掘り出し度合い(購入価格と自分で思う価値の差)」を確認する時の嬉しさは格別です!
            しかも値切ったりせずに「掘り出す」ことで喜びは倍増!(←マニア発言?)

            実質数時間ではありましたが、楽しく遊ばせていただきました。

            | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
            にやにやといそいそと・・・ 23:51
            0


              後片付けです・・・。
              春の「UCHI海ASOBI」での「まつくら」さんの和定食では、30食のうちの20食分のお吸い物に、ウチの漆器を使わせていただきました。

              ずらっと並べてよく乾かして・・・
              「お疲れ様」
              「ありがとうね」
              と、
              「おやすみなさい・・・」
               
              パートナーのお母さんから受け継いだ漆器達。
              これからも大切に、でも時々はお披露目しながら末長くおつきあいしていきたいと思っています。
              今回は『まつくら』さんの和食との出会いで、お披露目できました。


              食器もモノも使ってなんぼ・・・。
              モノは「所有している」という事実だけでは何の役にも立ちません。
              「日々眺めることで心が満たされる」
              「使うことでその作業が何倍も楽しくなる」

              きっとそんなことが大事なことなのでしょう・・・。

              新品よりも使い込まれた風合いに魅力を感じるようになった今日この頃です。
              | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
              磁器と陶器のはざまで・・・ 00:42
              0
                春といえば、『陶器市』ですね!
                子どもの頃から毎年必ず両親に連れられて行っていましたが、最近では1年おきくらいに足を運んでいます。
                食器棚のキャパが限界なのと、少しずつ古いものが好きになってきたせいかもしれません。

                写真のお皿は昔の「青花」さんのもの。
                刀の鍔(ツバ)の形なのがおもしろい!

                「青花」さんの最近の作品は実は購入したことがありません(実家には結構ありますが)。
                コレは、古い小さな陶器屋さんで購入した「新品だけど古いもの」です。
                当時の流行だったのか「青花」さんの作品に限らず昔のものは、色が濃く、図柄もはっきりとしているように感じます。

                食器好きなので、時々自分の食器棚をしみじみと眺めて楽しむのですが、以前はほぼ100パーセント磁器でした。
                白磁に青の、あまり書き込んだものよりは余白を意識的に楽しんでいるような図柄が好きで、今でもお気に入りのものは大事にしています。

                最近になって陶器にも目がいくようになり、今では食器棚の4割近くが陶器で占められています。

                そこで!
                自分の好みの自然な移り変わりの中で気がついたのですが、既にあった磁器と陶器の間をとても自然に繋いでくれる存在が、少し骨董風?の空気をまとった昔の磁器のように思えるのです。

                繊細な磁器の作風とこってりと味わいのある陶器の作風を同じ食器棚に並べたり、同じ食卓に登場させたりすると、なんとなくギャップが大きすぎて違和感を感じるのですが、そこに昔の磁器を混ぜるとなんだか調和されるような気がするのです。


                ↑コレはいわゆる「骨董」として購入したもの。

                葉っぱを重ねた図柄で、うまく色の濃淡を組み入れてあるので、食卓に上がった磁器の青の濃淡のバラツキの調和まで担ってくれます。
                形も面白いのでアクセントになります。

                一番濃い葉っぱの虫食いにご注目!
                この遊び心が嬉しい!!
                (もちろん5つあるお皿全部にこの虫食い模様はあります!)

                この二つの器、去年の冬の同じ日に大好きなアルコア中通りで出会いました。
                楽しみは意外と身近にあるものです。


                陶器市の新しい器も楽しみつつ、昔の器の良さも再発掘しつつ、繊細な磁器と味わい深い陶器の狭間で、これから私の食器棚はどのような景色をみせてくれるのか、しみじみと食器棚を眺める度に二ヤける私です。



                | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
                ヒトツずつ、チョットずつ・・・ 18:05
                0



                  舩木(フナキ)さんという方のワイングラスを集めています。

                  私は気が多過ぎて基本的に「ひとつのことにハマれない」性格なので、遠くまで狙ったものを探し求めに行ったり、いわゆる「コレクター」として「集めること」を目的とするような買い方はしませんが、行きつけの大好きな民芸店『棚倉』さんで出会った作品の中から、シルエットが特に気に入ったものをひとつずつ大事に増やしていっています(お財布の事情にもより、一度には買えないし!)。

                  真ん中のデキャンタは舩木さんのお弟子さんだったという「村松学」さんの作品です。
                  私の場合、モノでも動物でも虫でも、とにかく「カタチ」に魅かれるので、正直なところ(失礼なことに)作家さん自身の個人的なことにはそう興味がないし、モノは使わないと意味がないと思っているので手に入れたものは惜しげなく(でも大事に幸せをかみしめながら!)使います。

                  そんな私なんですが、民芸店『棚倉』の店主の方がいつも作家さんのことを熱心に教えてくださるので、異常に人の名前(と顔)を覚えられないタチだったのに、少しずつ数人の作家さんのお名前や、どのような活動をされてきた方か、どのような想いで創作に携わっておられるのかということを知るようになりました。

                  どうしてこんなに熱心に教えてくださるのか・・・。
                  「棚倉」さんが「作家さん」や「作品」や「手仕事の世界」そのものを深く深く、熱く熱く愛しているからに他なりません。
                  特に、お店の包装紙のデザインにもなっているくらい、「棚倉」さんにとって舩木さんの作品は思い入れの深いもののようです。

                  舩木さんがどのような方か、またまたヒト様の文章から抜き出してご紹介・・・(ごめんなさい!)。

                  ◆舩木倭帆◆



                  2001年秋、イギリス北部の景勝地ウィンダミア湖畔に
                  「Blackwell The Arts and Crafts House」
                  という美術館が開館し、オープニング記念展として、
                  KOKTEN KORGEI 「国展工芸」が開催されました。
                  この展覧会は日英間の友好親善を目的とした公式行事
                  「JAPAN 2001」の一環として行われたものです。

                  この国展で舩木氏が公演した内容のあらましを紹介します。


                   明治維新によって近代国家としてスタートした日本は、西洋の文化をとり入れることで生活様式が変わり、ガラスは必需品となった。そこで明治政府は、殖産興業政策を推進し、1876年に東京の品川に官営のガラス工場を設け、英国人ジェームズ・スピートを招いて近代ガラス製法の指導にあたらせた。そこで学んだ技術者たちが、後に各地で事業を興し、ガラス工業の基礎を築いた。
                   したがって、実用品を作ることが目的で産業として発展した日本では、ガラスは日用の消耗品であり、美術品や芸術品として考えられるようなことはなかった。昭和になって岩田藤七や各務鉱三が出現し、ガラスを芸術の域にまで高めた。しかし、彼等の仕事は、いわばデザイナーであり、紙面にイメージを描き、職人に作らせる方法であった。自分の作品を一貫作業によって、デザインから制作まで自分の手で行なうことを考え、実行したのは私が初めてであり、昭和33年(1958年)のことであった。工芸の歴史を見ても、妥協のない創作は、一貫作業に帰結している。
                   日本人の美意識からすれば、人工の素材であるガラスは、土や木などの自然の素材と違って、美など存在しないと考えられ、疎外されて来たようである。加えて、実用性が主体で量産を旨として発達して来た日本のガラスでは仕方のないことでもあった。
                   国画会(国展)の大先輩でもある柳宗悦は用の美を説いたが、逆に美が用を招くとも言える。実用品と言えども、人の心を惹きつける魅力なくして用途は生まれない。人の心を和ませ、生活を潤すガラスをこの手で作りたい。簡単に言えばそれが私の仕事の出発点であった。
                   自然の豊かな日本では、季節が巡るたびに、自然は装いをあらたにし、四季折々の彩りや香りを届けてくれる。その変化に敏感な日本人の感性は、旬の花を飾り、旬の味を盛り、季節感を楽しみながら自然と共に生きる生活文化をもっている。
                   日本人の美意識や精神文化は、そうした自然感に基づいている。
                   ガラス器にも日本固有のものがあってよい。あって当然だと思う。機会による量産性と流通、それと情報化によって世界的に価値観が平均化し、生活様式も似通ってきたとは言え、まだ顕然として日本には日本の暮らしがあり、生活感覚がある。私は日本人の感性に添った日本のガラス器を作りたい。
                   時代に逆行するようであるが、私の仕事は、ローマ時代の昔とあまり変わらない。すべての工程は手で行なう。道具は単純な方がいいし、技術も素朴な方がいい、作り手は謙虚なほどいいと考えている。手作りには温かさがあり、人の心を和ます優しさがある。あのバーナード・リーチは、芸術の善し悪しは温かいか冷たいかによって分かれると言った。
                   ハイテクの時代を迎えて、機能ばかりが優先し、人の心は冷たく無機的になっていく。人の心が温かく血の通ったものであるためにも手作りは必要であり、人間性の回復保持のためにも失ってはならないものだと思う。
                   日本では、昭和40年代の半ば(1970年頃)から手作りブームが起きた。別の考え方をすれば、その頃手仕事が消滅していったとも言える。失ってはじめてその価値に気づくのが人間の常である。
                   昭和46年(1971年)、ガラスのデザイナーや作家が30名ばかり集まって「日本ガラス工芸協会」を結成した。立ち遅れたガラス工芸や日本人の意識を啓蒙するのが1つの目的であり、作家同士の研鑚が主旨だった。
                   対外的な窓口が出来たことで世界のガラス工芸の現状が情報として伝わってくるようになった。1968年にアメリカで始まったスタジオグラス運動(ガラスを媒体とする表現主体の造形活動)が日本にも伝わり、昭和50年(1975年)ごろから個人で工房をもち、制作活動をする人が増え始めた。しかし、造形芸術的なアートが主流で、日用のガラスを専門に、その質を高めることを仕事としている人は今でも少ない。
                   私は宙吹きという方法で、ほとんど型など補助的な道具は使わない。自分の経験と勘だけを頼りに作る熟練を要する仕事である。材料はソーダガラスで燃料には灯油を使う。助手は二人いるが、すべて手作りのため量は出来ない。作品は主に年数回の個展で販売する。具体的な仕事の内容や方法はビデオを参考にしていただきたい。
                   要するに、私の仕事は加工され過ぎた現代の生活に対する1つの提案である。本当の豊かさは物質だけでは得られない。心豊かに精神的な充実がみたされてこそ真の幸せはあると思う。人のため、より豊かな生活のため奉仕する工芸、それが私の仕事の本質であり、国展工芸の真髄だと思う。

                  上記の語りだけで、日本におけるガラス工芸の歴史や舩木さんのお立場、お人柄まで感じられるかと思い、ご紹介しました。


                  前々回紹介させていただいた「柚木沙弥郎」さんの作品にも『棚倉』さんで出会いました。
                  絵本も素敵です↓


                  柚木さんが描かれる生き物たちはどこかユーモラスで、その色遣いは「民芸に国境はないんだな~」と、なぜか思わせてくれるような、確かに日本らしくもあり、多国籍な雰囲気もあり・・・な不思議な魅力あふれています。

                  『棚倉』さんでは、他にもたくさんの素敵な作品たちに出会えます。
                  何がすごいって!
                  地元長崎に日本を代表するような作家さん達とこんなに太いパイプを持った方が存在する事実!
                  心から「手仕事」に敬意をはらい、その想いを伝え、橋渡しをしてくださる存在がある事実!
                  とてもありがたい存在です。

                  長崎が誇る、是非足を運んでみていただきたいお店です。

                  2月は 『みちのく 三春張子人形(福島県)』 展。

                  『手仕事 棚倉』:長崎市桶屋町66−4 
                  ※公会堂右横辺りの長崎警察署を正面から見て左側の小さな路地に入ってすぐ(左側)!」
                  営業時間:10:30~16:30
                  定休日:日曜日
                  | 「うつわ(陶器・磁器・漆器・ガラス)」 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
                  | 1/1 |