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ASOBIをせんとや生まれけむ、
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 大村湾の静かな浦の、小さな催しのご案内。

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『連ればり』って??? 23:00
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    「民芸品が好き!」なんて簡単に口にしていたけれど・・・。
    いや、もちろん現在進行形で大好きだけれども・・・。
    大事な事を忘れそうになっていたことに気がつきました。


    写真の女性の三人連れ。
    表情がとっても色っぽくって、一目で心奪われてしまいました。

    媚びるようでもあり、恥じらうようでもあり・・・
    「ひとりじゃ恥ずかしいけど、みんなで、ねっ・・・」と、若い娘さん達がコロコロ笑いふざけ合いながら恥じらいを吹き飛ばしつつ・・・。


    題して『連ればり』。
    そう、「連れション」ってやつデス。

    ショーケースの一番奥にあったこのお人形を見たときには、「遊女さん達が胸をアピールしながらお出迎えをしているのかな?表情がいいな♡」と思っていました。


    昨年末。
    寺町通りの『中山美六堂(なかやまびろくどう)』さんにお祝い用の封筒を買いにお邪魔したときのこと。
    「あれ?土人形も扱っておられてましたかね?」
    と、小さなショーケースを覗き込んだ私の目にこの三人の何とも云えない表情が飛び込んで来たのでした。

    「ああ、これはねー。『連ればり』って云って・・・」
    「あのー、後ろ、見られました?」
    と、ご主人。


    「わあ!女性の連れションってやつですね!面白い!ください!」
    私が確認したのは二番目の写真の角度まで。

    包んで下さる時にもっと下の方のデザイン?が見えてしまって仰天しました・・・。
    ハイ・・・。
    超リアルな絵がついていました・・・(汗!

    そこで冒頭の大事な忘れものに気がついたわけです。

    民芸品の発祥の一部(大半だったりして)が、娯楽の少なかった昔の人々の性的な楽しみをユーモア混じりに表現したものであったということを。

    今ではなかなか見掛ける機会がありませんが、鄙びた温泉街のお土産物屋さんのショーウィンドウにはひっそりとその名残りが・・・。
    地方の民話の中にもその手の話が多数見受けられます。
    まるで『本当は怖いグリム童話』のような世界ですね・・・!


    しかしその発祥は私に、その昔とてもおおらかだった日本人の姿を想像させるのです。

    日本に『儒教』や『仏教』や『キリスト教』や、その他たくさんの、倫理観を誘導するようなものが馴染む前の時代・・・。
    日本には八百万の神様がおられて、人々は一見閉鎖的にも見える小さな集落の中で、「夜這い」や「若衆宿」など、ある意味合理的かつおおらかシステムを取り入れながら身を寄せ合っていました。
    そんな時代の名残りでもあるのかもしれません。
    こういう類いの民芸品は。

    私にはそのおおらかさが、日本人の中に眠るとても大事な愛すべき要素だと思えるのです。
    (そもそも「日本人」って区分もあいまいなものですけどネ。)

    ずいぶん変わったようでいて、このような要素は現代も形を変えて脈々と受け継がれているのでしょう。
    フィギュアなどもその要素を孕んだ現代版だったりするのかもしれませんね。
    もしそうだとしたら、そのあまりにも直接的ではない表現が「生殖能力の衰え」とも受け取れてなんとも複雑な心境ですが・・・。

    もしも、まるでタイムスリップしたような素敵に鄙びた温泉を旅する機会があられましたら、是非小さなお土産屋さんのショーウィンドウを覗いてみてください。
    そして「わ!いやらしい!」などと一蹴せずに、「おもしろいなー」という視点で心もタイムスリップしてみてください。
    人間のささやかで、したたかで、かわいらしい一面を垣間みることができるかもしれません。

    それは決して不快なことではないと・・・、思いますよ。


     
    | 民芸品LOVE! | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 557LOVE - -
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